私が気功やエネルギーワークについて学んだ師匠またはルーツとなる師匠の著作をお勧めしたいと思います。

最初の本は気功を科学の枠組みで捉える上で欠かせない理論書で、どちらかと言うと専門家向けに書かれた本です。気功とは何か、ということを追求したいという方にお勧めします。

二番目の本は気というエネルギーの世界の広がりに関する解説本で、エネルギーワーク側から見た世界観を描いています。専門的な理解を持たずに読める楽しい本としてお勧めします。

 

1.洗脳護身術（苫米地英人著）

苫米地博士は機能脳科学という分野の草分け的存在で、オウム真理教事件における信者の脱洗脳を担当されたことでも有名です。私自身、苫米地博士門下の気功師に入門して気功を習いました。この本は、洗脳という題が付いていますが、気功と洗脳は本質的に同じ技術であり、その仕組みがどういうものかを説いており、また、実践可能なワークも付いています。

初めて本書を手に取られたら、何が書いてあるのかさっぱり分からない、という風に思うかもしれません。もし気功について詳しく知りたい、或いは気功師になりたい、とお考えであれば、繰り返し読み込んで理解されると良いと思います。

基本的には、気功の技術の理論的な基礎はこれ一冊の中に書かれた内容で十分で、あとは実技を通じて技術を習得していけばよいと思います。

また、宗教やカルトについても触れられていて、洗脳的な方法による騙しに乗せられないための示唆に富んでいます。

苫米地博士の初期の頃の代表的な著作としては、「洗脳言論」が一番に挙げられると思いますが、気功や気功の技術という観点では、こちらの洗脳護身術を私はお勧めします。

 

2.この素晴らしき「気」の世界（清水義久著）

清水義久氏は過去にセミナーや著作を出されておられ、私も何度かセミナーに参加したことがありますが、数年前に活動を停止され、現在に至っています。私が知ったころは、活動をセミナー講師だけに絞られておられましたが、過去には施術家もされておられたようです。清水先生は気功以外にもエネルギーワークや占星術等、非常に幅広く知識を持っておられて、おもちゃ箱からお気に入りのおもちゃを取り出して遊んで見せるような感じのセミナーが楽しかった記憶があります。清水先生の著作として一つ挙げるとすれば、この本ですが、続いて書かれた「あなたは私　私はあなた（この素晴らしき「気」の世界）」もお勧めです。エネルギーの世界って面白いんだなぁ、という感覚で読めます。

 

以上、色合いの異なる二冊をご紹介しました。