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気功師の訓練の仕方

気功の技術を上達させる方法について説明します。

 

気功の初歩は出来たとして、その先どうやって上達すればよいのか、ということに興味を持たれる方のためにこの記事を書いています。

気功は意識を操作することだけで成り立っているため、手触り感が希薄です。

その結果、自分のやっていることが正しく出来ているのか確信を持ちにくいと思います。

私自身がエネルギーに対する感覚、触感の他に、見える、聞こえる等を含めた全てにおいて、殆ど感じることがない者です。従って、そういう人がどのようにして上達したかを書くことは、参考になる方もいらっしゃるだろうと思います。

そうやって技術を習得した人が居る、という知識が入ると、同じようにすれば自分も上達できる可能性がある、と思うことができます。

このことが、自分には無理だろう、という考えから自分にも出来るかもしれないという考えにスイッチを切り換えることになり、できるようになる可能性を大きく前進させます。

 

技術を習得し上達するポイントとして以下の点が挙げられます

1.自分の判断を一旦止める

気功を習う時、「気の球で結界の内側を掃除してきれいにする」とか「気の球をクライアントのAさんと定義する」という風に、普通の感覚では理解しがたいと感じることをいきなり突き付けられることがあります。

これは、それを出来るようになってから見返すと、その通りと納得できるのですが、最初は戸惑うことが多いと思います。そして、本当にそれでいいのか?という素朴な疑問が湧いてきます。

ここのポイントは、一旦きっとそうなんだろうと受け止めることにし、そんなことはないだろうと自分の持っている感覚で判断することを一旦止める、ということです。

目の前の気の球がクライアントだ、と言われても、クライアントそのものでないことは明らかですから、クライアントだと信じることはできないでしょう。

だからそんなことは信じられない、と判断したくなります。

こういう場合、ここではそういうことにしているんだな、という風に受け止めることです。この気の球はクライアントということにする。そうすることでその気の球に気をかければ施術ができる、という次の段階に進むことができます。

違和感を感じる、だけどそれを理由に否定しない。そういう設定ということで次に進む、が正解です。

 

2.身体の操作を利用して臨場感を高める

違和感のあることを受け止める心構えができました。そうしたら次は意識の操作という手触り感のないことを納得感を高める方法について説明します。

それは身振り・手振りを加えて、身体性を持たせることで、手触り感を補うことです。

気をクライアントに流す、という操作を行う時、気が自分の左腕の中を通って左手の指先から目の前の気の球であるクライアントに向かって流れていく、という操作をするとします。

この時、意識で気が腕の中を流れていくと想像することに加えて、左腕の中の気を右手を使って肩から手の指先に向かって掻き出すような振り付けを同時に行います。

気を掻き出す時、その重みを右手が感じているかのようなイメージで演技します。

誰かに見られることのない環境でやれば恥ずかしがることもありません。

迫真の演技で真剣にやることがコツです。そうすると、気を流すという意識の操作と、手を使って掻き出す動作が一体となった手触り感を伴う操作となり、頭の中のイメージ操作を実際に機能する操作に変化させやすくなります。

 

3.量が質に変わるまで続ける

量が質に変わるまで続ける、はあらゆるお稽古事に言われることですので、気功に特別なことではありません。

何を持って量が質に変わると言えるのかは曖昧です。ただ、一つの操作を繰り返し続けていくと、操作しようといった思考を経ることなく、無意識的に操作ができるようになります。すると、当初持っていた違和感も勝手に消えて行き、それを信じられる、信じられないといったことが、どっちでもいいことに思えて来るし操作することの結果がでるようになってきます。具体的な成果が上がれば、なるほどそういうものなんだな、と自然と納得できます。

これは喩えて言うなら、いちいち考えなくても自転車に乗れる状態のようなものです。そんなこと無理だ、とか、倒れてしまうのではないか、とか考えなくなり、乗れて当然となるのです。

 

4.身体の操作を減らす

意識の操作に身体の操作を加えることで臨場感を増し、上達を助けると書きました。十分に上達してきたら、今度は逆に身体の操作を省略していきます。

意識の操作だけで施術ができるように持って行くのです。

身体の操作を伴っていたとしても、施術の本質は意識の操作ですので、元々意識の操作だけで施術が出来ています。

これは操作が無意識レベルまで落とし込めていれば、今度は操作をしていると頭の中で想像するだけで操作が実際に機能する、ということを利用することです。

最初は身振り・手振りを伴って施術している情景を思い浮かべると良いかもしれません。その情景を思い浮かべれば、施術をしているという臨場感が自然と湧きますから、意識が適切に作動して施術ができると思います。

慣れて来たら、イメージをどんどん簡略化し、エネルギーがクライアントに入る、というイメージだけに絞り込んでいきます。

操作のイメージに何か名前を付けるとか簡単なイメージを付けておき、それを頭の中で思い浮かべるだけでその操作を起動できるようになります。

「エネルギーを入手する方法」にも書きましたが、よく使うエネルギーはいつでも呼び出せるようにすることができ、エネルギーの転送先も何か縁起を繋げることができれば転送することができます。

これらを組み合わせると、頭の中で転送したいエネルギーを呼び出し、頭の中で転送先と縁起をつなぎ、頭の中で操作を呼び出すことで、気のエネルギーを転送することができるようになります。

こうして、頭の中での意識の操作だけで施術が完結できるようになります。こうすると、気功の操作が省力化することができ、楽に施術できる状態になります。

 

まとめ

1.訓練の中で違和感を感じる事柄は、一旦そういうものなんだ、と受け止めて先へ進むのがよい。

2.意識の操作に身振り手振りを併用すると、身体性が出て上達を加速できる。

3.気功の操作が無意識レベルの落とし込めたら、今度は身体性を抜いて意識の動きだけでできるようにする。

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