結界の張り方
結界(ケッカイ)を張る、という言葉は、普通に浸透している言葉として用いられていますが、実際に張り方を知っている人は多くないと思います。
ここでは、私がヒーリングの時に使用していた結界の張り方についてご説明します。
拍子抜けするほど簡単ですよ。
1.結界とはなにか
結界は、空間を2つの領域に分ける境目のこと、とここでは定義します。結界としてよく知られているのが神社の鳥居です。鳥居はその外側と内側を分ける働きをしています。内側が神社の領域で、外側の世界と明確に分けています。エネルギーに敏感な人なら、神社によっては、鳥居の外側と内側でエネルギー感が全く異なる、という体験をされる方がいらっしゃいます。物理的には人つながりの地面なのに、どうして鳥居の外側と内側が明確に異なるのか。不思議に感じるかもしれませんが、結界とはそいうエネルギー的な領域の境目を作る機能を持ったものです。
2.結界の張り方
では結界はどうやって張るのか?についてご説明します。ここでご説明するやり方は私が実際にやっていたほんの一例に過ぎないことを念のためお断りします。
その方法とは、気の球を領域の境目に置くことです。
たったこれだけのことです。
気の球の詳細については、「気功の初歩」をご参照ください。
ここで気の球について簡単にご説明すると、両手の手のひらを向かい合わせにしてソフトボールくらいの大きさのボールを抱え持つような形を作り、両方の手のひらの内側に、温かくて柔らかいボールがある、とイメージするとそこに気の球が生まれる、というものです。
このイメージを維持したまま、両手のひらをそおっと押してやると、その気の球が弾力性を持って押し返してくるので、それを感じ取れたら、気の球が出来ていることになります。
結界はこの気の球を、結界を張りたい領域に沿って置いていくことで作ることができます。
例えば、四角形の領域に結界を張りたいのであれば、その四角形の四隅に気の球を置くと、その気の球を結ぶ線の外側と内側で結界の内外を区別することができます。
気の球を置く、というのは文字通り気の球をその場所に置く、ということです。
先程作った気の球を両手で抱えて置く場所まで持って行き、風船を置くような感じでそおっと置けば、気の球を置いたことになります。
初めてやると、パントマイムをやっているような気分になると思いますが、気功全般がそういう感じです。最初のうちは、あたかもそうであるかのように演じる、という感覚でやればよいです。実際に、それで出来ているのですから。
慣れてくると、イメージしただけで作れるようになります。
どのくらいやるとそこまでできるようになるか?というと、センスの有無にもよりますが、何万回かはやる必要があると思います。
3.結界を使う
私は気功によるヒーリングをする目的で結界を利用していました。それは、遠隔でクライアントに気功のエネルギーを流す時、クライアントを目の前に召喚するのですが、その召喚する場所をエネルギー的に浄化するために、結界によって浄化するエリアを定義することが目的でした。
神社の結界も、結界の内側を清浄なエネルギーの場として保つために結界が張られていると考えられます。何故なら、神様(神社は神様が来られる場所ですね)は清浄な場所にしか存在できないからです。神様を召喚するためには場をお浄めする必要がある、ということですね。
4.結界の応用の仕方
結界はエネルギー的にその外側と内側を分けるためのツールですから、いろいろな使い方が考えられます。以前、習っていた気功の先生で結界を張ったら猫がその内側に入らなくなった、と言われた方がいらっしゃいました。また、別の先生は結界の内側に蚊が来なくなった、と言われていました。これはとても実用的ですね。ご興味があればチャレンジしてみてはいかがですか?